もしかしたら、みかん畑というのは一箇所にだだっ広い畑が広がってるのだとイメージされてる方もいるかもしれません。まあ、そういう畑も存在しないわけではないのですが、うち(みかん王国)の畑は、区切り方にもよりますが、全部で15箇所ほどの場所に点在しています。狭いところだと0.4反(400㎡)程度の畑もあります。
で、そのうちの一箇所を今年「改植」します。改植というのは、元々あったみかんの木を新たに植え直す作業です。今回は、金峰(白川温州)という品種から青島という品種に変更します。品種的には同じような品種ですが。この畑は5年ほど前からお借りしている畑で、作業効率の面なども考えて今年改植をすることにしました。今は、木を伐採している最中です。
この畑は、石垣もかなりボロボロになってて、石垣が無くなりかけてる状態のところもあるので、改植のついでに一部補修する予定です。全部綺麗に直したいところですが、石垣の補修は結構コストがかかるんです。自分で補修できるようになりたいんですが。
3月には新たに苗木を植えて、リニューアルが完了する予定です。春の楽しみの一つです。
台風接近の4日くらい前から、特別警報級の猛烈な台風だと気象庁が警戒を呼びかけるほどの台風10号。最悪の九州西側コースで、勢力は接近とともに増すという予報。
身近なところでの比較だと、1991年の台風19号の悪夢を上回るのではないかという絶望的なレベル。その当時は、私はまだ学生でしたが、熊本市内でその威力は体験してましたし、ミカン畑の惨状については、就農後に写真を見せてもらったり、話を聞いたりしてました。
気象庁の呼びかけが功を奏した?のか、これほど皆が台風対策に動き回った台風は初めてではないでしょうか?台風接近の2日前くらいの時点で、ホームセンターからは養生テープやブルーシートが完全に姿を消しました💦
我が家でも遂に発電機を買っちゃいました。結局出番がなくて幸いでしたが。。
自宅の対策と同時に、ミカン畑も、暴風で枝が折れないように支えたり紐で吊ったり、枯れ枝で実を傷つけないよう剪除したり。実際に台風が直撃して木の根元からへし折られたら、そんな対策は無意味だから途中で止めようかと思うこともありました。でも被害が減る可能性を少しでも高めるんだと、時間が許す限りの対策をしました。
で、結果。
当初の予報より、コースはやや西側にずれ、勢力も弱まったことで、天水町では大きな被害は出なかった模様です(あくまで現時点で把握してる範囲では)。
みかん王国の畑や田んぼもざっと見回った範囲では、大きな被害は出てないようです。太枝が折れてるミカンの木が2本ほどありましたが。。
とは言え、です。
ミカンの木の場合、風でへし折られるのは残念ながらミカンがたくさん実ってる木です。もちろん今回もそうです。数年かけて立派に育ってきて、たくさんのミカンを実らせた木の太枝がへし折られました。
ミカンなどの果樹の場合、美味しい実が実るまでには長い年月を要します。折れちゃったけどまた来年がんばろ〜って話にはならないわけです。なので、折れた大きさや数に比例して心も折れます😢
ただ今回は、被害自体も小さかったのと、大惨事も想像してた分、ショックも小さく済みました。
まだまだ台風シーズンも折り返し手前で、この先何が起きるかわかりませんが、良い結果をイメージして引き続き頑張ります!
台風を耐え抜いたミカンたちをお届けしますので、お楽しみに🍊
なかなか梅雨が明けませんね。。
だからと言ってミカンの作業が止まるわけでもなく。
毎日せっせと頑張っております。
今の時期の主な作業は摘果。
これがなかなか難しい。
単純にミカンの実を落とす作業そのものは何も難しくはないのですが。
これを両立させなければなりません(剪定や施肥も大変重要な要素ですが、ちょっと置いときます)。
ミカンは多く実らせたほうが美味しくなります。
でも養分が分散してミカンのサイズは小さくなります。
小さいミカンは美味しくて良いのですが、作業の手間が大幅に増え、コストの問題が生じます。
何より、木が疲れてしまい来年はミカンが少ししか(もしくは全く)実りません。
といったことがあるため、
「摘果しすぎると味が落ちるかも」
「でも今しっかり摘果しないと実が太らない」
などと、揺れ動きながらの作業になりがちです。
その上、気象条件によってもミカンの生育は変わるので、天気も読みながらとなるともう大変。
就農して9年目になりますが、なかなか上手になりません💦
と、摘果のことだけ書きましたが、実際は剪定や施肥などの技術を組み合わせてうまくコントロールして美味しいミカンを毎年作るのが、ミカン農家の目指すところになります。いやー、奥が深すぎるっ!
5月に植え付けたヒメイワダレソウのその後について。
(ヒメイワダレソウについては前の投稿をご覧ください。)
植え付けから1ヶ月以上経過した6月下旬。
植え付けた苗がグングン育って他の草を抑えて良い感じに広がってるのかな〜という期待とは裏腹に、ツユクサなどの他の雑草の勢いの方が圧倒的な状態↓😂
どこに植え付けたか分からない💦
ちなみにこれ↓が植え付けたときの状態(この時も分かりにくいか・・・)
近づいてみてもイマイチ分からない。
もっと近づいて探すと花が目印になってやっと分かるレベル。
枯れてるわけではないし、植え付けの時よりは若干伸びた気がするけど(ほんとに「気がする」レベル)、もうちょっと大きくなってくれてると嬉しかったなー。
植え付け後の雨が少な目だったので、灌水するべきだったのかな?それとも、現時点ではこの程度で今後伸びてくるのか?などなど気になるところですが、梅雨に入って水はたっぷりもらってるので引き続き見守っていきます。
草刈りの時は気をつけて高めに刈らないと危ないな💧
今日は夏至ですね。
なんてことは気にしたこともなかったのですが、さすがに農業を始めて8年も経つと少しは意識するようにもなるようです(って、8年も経って?やっと?💦)
夏至は1年のうち最も日が長い。つまり明日から日が短くなっていく。そんな切り替わりを植物たちは敏感に感じ取って何かのスイッチを入れるのかなーと、ぼやーっと想像してます。
ちょっとググってみたら、やはり夏至を機に栄養成長(植物の体を大きくする成長)から生殖成長(種をつけて子孫を残そうする成長)に切り替わる植物は結構あるみたい。
ミカンもきっとそうなんだろうなーと、勝手に推測してます。実際、生理落下(ミカンの木が自分で実を落として着果量をコントロールする現象?)が終わるのが大体今頃。ミカンの実が大きくなるとともに中身を充実させていく時期に入ります。ミカンの木としては子孫を残していく態勢に入るわけですね。
(※分かったようなことも書いてますが、色々間違ってるかもしれません。)
こういうことを意識して栽培した方が、より良い作物を作れるんじゃなかろうかと思うわけです。「そんなの常識だけど」って先輩方に言われそうですが💦 何をどうした方が良いかってことは、まあこれから💦💦
あと、月の満ち欠けと植物との関係も少し気になってます。気になっただけで終わるかもしれません。何か学んだらまた書きます。
先日、河内晩柑の剪定をしたのですが、その時にどうやら毛虫(たぶん、チャドクガ)がいたようで数時間後に腕の内側全体に赤い発疹が!
その日はとりあえず、自宅にあったウナコーワを塗ってみたのですが、翌朝になると腕以外にも、首、お腹、背中、太腿、といった皮膚が柔らかいところに発疹が出てることに気づきました。
痒みはさほどなかったのですが、さすがに酷いなと思い皮膚科に行ってみたら、看護士さんからも「あら、ひどいね」って感じで言われてしまいました。
皮膚科で薬を処方してもらいましたが、その日の夜は蒸し暑かったこともあってか、痒みでやや睡眠不足に💤
症状は3〜4日ほどでだいたい治りましたが、人から聞いたり調べたりしたところ、結構怖い症状のケースもあるらしく侮れってはいけない相手のようです。あと、皮膚科でも言われましたが、その時着てた服は4〜5回洗うか熱湯で洗ったほうが良いそうです。
ネットにたくさん情報ありました。
ちなみに、今回毛虫に遭遇した畑は、毎年毛虫がいることはわかってたのですが、お隣の庭にあるツバキの木からやってきてるようだと初めてわかりました。
直接触らなくても、毒針毛が飛んできて服に付着することもあるようですので、この時期は毛虫にご注意ください。
現代農業の記事を読んで、ヒメイワダレソウという草を知りました。
という優れもの。
この草を使って草生栽培ってやつにチャレンジしてみようかと。
今年は試験的に少し植えてどうなるか試すことにして、とりあえず40ポット買って植えつけてみました。
ポット苗が段ボールにギッチリ詰め込まれて届きました。
ポットより少し大きめの穴を掘って植えつけ。前日に雨が降ったので水気は十分なはず。肥料は要らないみたい。そもそもミカン畑なので肥料分のある土壌だけど。
1ポットで50cm四方くらいに広がるらしいので、50cm間隔くらいで。元々雑草が生えてた畑なので、周りの雑草をざっと削ぎ取ってから。
よく見て歩かないと踏んでしまう。踏圧性に優れてるとはいえ、まだ植えつけたばかりだし。
さて、これがどうなるのか。乞うご期待。
既にミカンの花が満開を迎えつつあります。家から一歩出ただけで(というか窓を開けただけで)ミカンの花の香りがします。香りを伝える方法があればいいのに。
花の時期の作業の一つに摘蕾という作業があります。花が多すぎる木や、まだ実を生らせたくない幼木の蕾を摘み取る作業です。地味な作業の一つです(;´д`)
↑は花だらけで新芽(葉っぱ)が全く出てない状態。
今年は新型コロナ対策で休校が続き暇な長男(高1)と次男(小4)が、摘蕾作業を手伝ってくれました(写真はどちらも次男)。
摘み取った蕾を長靴に貯める次男↓。雪合戦ならぬ花合戦をするんだそうで。この後、お母さんと戦ったらしい。
新型コロナで大変な世の中ですが、暇な息子たちが収穫や選果といった作業も少しずつ手伝ってくれてるので、悪いことばかりでもないな〜。